「あ、ありがと…」

目の前にいた駿にお礼を言いチケットを受け取る。
横を見ると「ごめんね」と謝りながら真の手からチケットを受け取る栞さんの姿があって。


チク


また、意味のわからない胸が、痛んだのがわかった。

さっきから、なんなんだろうか。


私は駿のあとに続いて、痛んだ胸を押さえながら遊園地へ入っていった。


「わあ…思っていたよりも大きいんだね」

「この街で一番のテーマパークかな」

「ここは変わってねえんだな」

「いや結構変わったぜ?」

「え?どこが?」

「ファーストフードとか」

「いや別にそこは期待してねぇから」

「あはははっ駿くんって可愛いね」

ははは、と声をあげて笑う三人。