「あー、確かに懐かしいかもな」
「いっつもこうやって三人で並んで登下校してたよね」
「そうそう。ほんと懐かしい」
昔のことを思い出し笑いどんどんと先を歩く。
そして向かっていた先に着くと、そこにはもう約束していた人は着ていて。
「栞!こっち!」
隣に並んで歩いていた真が手を挙げ、ピンクのワンピースを着た彼女に近づいて行った。
私たちもそのあとに続き歩み寄る。
そして
「じゃあいこっか」
そういって歩き出した私たちは、私と駿。真と栞さん。その二組に分かれて前と後ろを歩いていて。
「…やっぱり痛いな、」
手を挙げ栞さんに近づいて行った真。
そして今私の後ろで栞さんと歩く真。
その姿を見て朝同様に胸が痛むのがわかり。
私はただ黙って駿の横を、真の前を歩き始めた―…