私の隣はいつも真で。それは離れていてもずっとそうでいたくて。願って。

「私の隣は、真だもん」

ご飯を一口、二口。口に含み放つと目の前のお母さんもお父さんもすごく嬉しそうな顔をしていた。

「…あ、今日街案内してもらうんでしょう?心、方向音痴だからよろしくね」

「ちょっお母さん!私そんな方向音痴じゃないよ!」

「嘘つきなさい、いつも駿くんに連れられているくせに」

「もう…っだってそれは駿がっ「大丈夫。今日は俺がいるし」

私の言葉を遮り入ってきたのは、ズズーッとお味噌汁を飲み干す隣に座っている真で。

「頼んだわよ真」

「大丈夫だよ」

そういって自分で食べたお皿をキッチンへ片づけていった。