真から出てきた栞という言葉に口が、言葉が詰まる。
だけどすぐに笑顔で笑って真に返す。
「もちろん!呼んで呼んで。私と駿が責任もって案内するからっ」
「まあ駿はまだしも、心はなー」
「ちょっなにそれひどーい!」
「ははっ、ほら行くぞ」
「あっ…うんっ」
バシバシと真の背中を叩いているといつの間にか振り向いていた真は私の手を取り廊下に出て階段を下った。
リビングに入ると、そこにはもうおいしそうな匂いが部屋中に溢れかえっていた。
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