「…え、」

いきなり開いたドアに驚き振り返る。
さっき出ていった真がなにか言い忘れたのかと思い振り返るとそこに立っていた人に目を見開きすぐに笑顔に変わり口を開く。

「おかえり、駿」

「あぁ…ただいま」

「どうしたの?そんな汗かいて」

「いや別に…ていうか今真ここから出て行ったけど…」

「あー…うん。おかえりって、言えたの」

「は?」

「許したくなんてなかったけどさ、やっぱり兄妹だもん。しっかり話せた」

これからもっと、空いた時間を埋めていく。

私と真は。

「へ、へえ、よかったじゃん」

「うんっ。あ、明日さ一緒に出掛けようよ」

「あぁ。どこ行くの?」

「真に変わったこの街を案内するの!」

「…は?」