真が、帰ってきて
真を、好きになって。
だけどそれは、“真実”ではなくて。
してはいけない“恋”だった。
ずっと苦しくて、一人じゃ抱えきれなくて。
そんな時、私を支えてくれたのはいつも、駿。
あなただった。
昔から間違った道に行こうとすると駿は私の手を引っ張って“真実”の道へ連れていってくれる。だけど今回は、駿に力を少し貰いながらも自分で“真実”まで歩いてこれたの。
いけないものだと分かった時からずっと、“真実”を探していた。
それはずっと、ずーっと
私のすぐ、近くにあったんだね。
ずっと、ずっとその場所をあなたは照らし続けてくれていたんだね。
―「ここだよ」―
そう、私を呼んでくれていたんだね。