もう、あの日から一ヵ月が経過していた。

私と真はというとー…


「ねぇ!なんで私のたまごやきまで食べるの!?」

「お前が寝坊すんのが悪いんじゃん」

「だからって人のもの取るのよくないよ!ほんっと、そういうところダメなんだからっ」

「お前な…じゃあお前昨日俺の部屋から勝手に持ってった漫画今すぐ返せよ」

「うわ…本当心せま…よく栞さん付き合ってられるよねこんな人と」

「栞はお前より心が綺麗で素直な優しい人なんですー」

「あー…っムカつくっ!!!」

朝起きてリビングに入ると椅子に座りながらあーだこーだと言い合いをする私たち。

そんな私たちを見てお母さんはやめなさい、というけれど私たちはそれを知らんぷりして言い合いを続ける。どっちかが引くわけでも、どっちかが言い切るわけでもなくただただ長い言い合いが続くだけ。

周りから見たらこの年にもなって…って思うかもしれない。
まあ、私自身この年にもなってまさかこんな馬鹿げた言い合いをするなんて思ってもいなかったんだけど。