公園から走り、家に向かおうとした時ふと前に見覚えのあるシルエットが見え目が丸くなる。
え、だって、こんな早く会う…なんて。
公園から家までは約10分くらいで。
まあその距離で気持ちを落ち着かせようとか考えていたわけではないけど。でもまさかこんな早く彼の姿を見つけるなんて思ってもなくて、見つけたにも関わらず言葉が喉に突っかかって出てこなかった。
だけどそんな私に、彼も気付きコンビニに入ろうとしていた足が止まったのが見えた。
そしてゆっくりと近づくとやっと顔が認識できるくらいの近さまで、近づいていて。
「心、お前―…」
「真っ。話が、あるの」
逃げない、って決めた。
私は真の目をただじっと、見つめた。