あれから、何時間が経ったんだろう。 歩いた先に辿り着いたのは昔からよく遊んでいた近くの公園で。誰もいないベンチに一人寄りかかっていた。 気が付けば、喉が渇いた。 だけど近くにある自販機まで歩くのもめんどくさい。 力が入らず諦めかけてた時、 「ほら」 そう言って横目に見えたのは缶のミルクティーで。 「…駿」 そこには夏なのにパーカーを着ている駿が立っていた。