私と真は兄妹で一生繋がることはなくて。
ただそれが苦しくて悲しくて。辛くて。
どうしたらいいか、わからなかった恋だけど。
「私、前に…進めるかな」
「進めるまで傍にいてやる」
「私…っ真が…っ」
――真が、好き。
一人で抱え込んでいるときは見えなかった、答えが。
駿に相談しただけで、駿がいたからやっと見えた答え。
それは、前に進むこと。
どうやったら前に進めるかを考えること。
後悔しない、前に進む方法を。
「駿、傍にいてくれる…?」
「当たり前だろ、今までだってずっといた」
「呆れないで、見捨てないでいてくれる…?」