「俺を男として意識して。そんで、心のその気持ちが真に対するその気持ちが纏まるまで俺いつだって待つから。だから、その時は」
「なにも考えずに、俺のとこに来てよ」
そう、言った駿の顔は今までずっと一緒にいたけど私が見たことのない顔で。
あぁ駿はずっと私に対する気持ちを私が困るからって言わないでいてくれてそれでも支え続けてくれて。
駿は、“お兄ちゃん”なんかじゃない。
列記とした幼馴染、男の子なんだって。
今、やっと気づいた。
「で、でも…っ」
ずっと真のことしか見ていなくて。真に対する気持ちしかなくて。
「うん。俺は心が大事なの。言っただろ。俺はお前を支えたいの。
だから頼って。苦しいとき辛いとき、ご飯が食えないとき俺を呼んで。いつだって隣にいてやる。話を聞いてやる。
それくらいしかできないかもしれないけどお前の気持ちがお前が前に進めるまで傍にいてやるから」
あぁ、そうか。
この気持ちをどうしたらいいか、なんてずっとわかってて。
答えはもう、決まっていて。