「自分の中の、気持ち…って…」

駿にバレたら、だめ。
人にバレたらだめな気持ちなの。

そう心に思い続けて、なんとか言葉を出すがその言葉は震えていて。


「俺に隠し通せると思うなよ。真が好きなんだろ?」

だけどやっぱり、駿に隠すのなんて私には何百年も早くて。


その言葉を聞いた瞬間、涙が止まらなかった。


「いけないとわかってた…っだけど止めることなんて…っできなかったっ」

「うん」

「真が好き…っこの気持ちはどうすることもできなくて…ただっ苦しくてっ…」

「うん」

「もうなくしたいよ…っこんな気持ちっ…っ」


泣きながら、駿の前でただ涙を流しながらそういった瞬間焼きそばを持っていた手が勢いよく引かれて。


「あ…、」

その瞬間焼きそばが、床に散らばったのが目に映った。