それから、病室に戻ってボーッとしてた

なんにも考えたくない気持ちだった


1時間ぐらい経ったところで桃子さんが入ってきた

「お昼ね〜
頑張って食べてね!だってたつや先生が
ゆっくりでいいから食べてね〜」

と言って出て行った


はぁーーー。スパゲティかぁ

食べるのがもともと遅いのもあり更に
気持ち頑張って上がらなくて1時間かけて食べた


ナースステーションの前の食器棚に片付けて部屋に戻ろうとしたが部屋にいてもモヤモヤするだけと思ったから屋上に行った


みんなお昼が終わって病室でゆっくりしてるのかわからないけど人がいなかった


ベンチで横になり、空をずっと見てた

いろんな考え事をしていつの間にか寝てしまってた




「り…りこちゃ…




りこちゃん」


「わぁ!せんせぇ…
あっ、、寝ちゃった………」


「こんなとこで寝てたら風邪ひいてちゃうよ?
なんか、あった?」

先生の勘の良さっていうか私の気持ちを全部お見通しなところに心がやられる



本当は素直に自分の気持ちを言いたいけど
言えない
そんなこと言ってたら話にならない
強くなんないといけないから

そして、いつも通り

「いや、なんもないです…
ただ、外の空気が吸いたくて…
そしたら、いつの間にか、、、。」


「そっかぁ

次からちゃんと気おつけてね
風邪引くと大変だからね」

と優しく言ってくれる


「病室戻ろっか
いま、四時だよ」


「え、、もうそんな時間なんだ…」

先生が手を繋いで中々進まない足の誘導をしてくれた