今日も誰かがいなくなる。

不思議に思い隣にいる『仲間』に聞いてみた。

「あのコはどこに行くの?」

「知らないよ。でもあの扉から出て行くよね。外に行くんだ」

彼はそう言うと扉を見た。

ボクも同じように扉を見る。

その時、扉が開いた。

男が入ってきて、誰かと話している。

ボクをいつも世話してくれるおばさんだ。

おばさんは優しい。

ボクを綺麗にしてくれる。

ボクはおばさんの手が大好きだった。