だってみんなが大好きなんでしょ?だったらみんな特別ってことでしょ?

そうだね。

だったらここは誰かだけの場所じゃなくてみんなの場所だね。

ボクはみんなに向かって言う。

確かにみんなそこにいたことあったね。

ワタシも置いてもらったよ。

やっぱりみんな特別なんだよ。


みんなが特別。

みんなが大好き。

みんなが大事。

リサっていい子だね。

ボクは言う。

みんなに優しいんだ。

うれしそうに言う。

ボクここに来てよかった。リサの友達になれてよかった。

リサは優しい。分け隔てなく。

だからここにいるみんなリサが大好きなんだ。

みんな笑顔。

友達かぁ。

初めての友達がリサでよかった。

ボク幸福。

おばさんのところは友達なんてできなかった。

何でこんなとこにいるのか不思議だった。

何のためにいるんだろうって。

今わかった。

リサの友達になるためだったんだね。

これから新しい日々が始まる。

リサとみんながいるここで。

ボクはみんなの声を遠くに聞きながら、これからの新しい生活に胸を躍らせ深い眠りに落ちていった。

ボクの友達。

いつも一緒だよ。