ここは窮屈だ。

でもここから動けない。


ボクの上から音楽が聞こえてくる。

心地良い音楽。

ボクは毎日この音楽を聞いている。

何度も、何度も。

一体何度聞いたことか。

ここに来てから数えられないくらい。


ボクの周りにはたくさんの『仲間』がいる。

毎日、誰かがいなくなり、毎日誰かが現れる。

一体何処に連れて行かれるのかボクにはわからない。

でもボクもここから出たい。

ここ以外の世界を見たいから――。