次の日。





ユウちゃんに耳打ちされたせいか、なぜかを意識してしまう。






半日なんとなく見てたけどわかんないな。









「ハル!」





そうだ、うしろの本人に聞けば早いこと。






わたしは振り返り、ハルを大声で呼ぶ





「!!? なんだよ、モカ。声がでけーんだよ」






呆れた様子





「ちょっと話があるから今日、家にいっていい?」





「え、いいけど…」





「じゃ、放課後一緒に帰ろうね、うん、決まり」






強引にハルとの会話を終え、そそくさと前を向く





これでハルの好きな人を聞けるチャンスを掴めた





でも、なぜか胸がきゅーっと苦しい






病気?いや、それはないな





突然足をバタバタとするわたしにハルはまた驚く






放課後






「ユウちゃんユウちゃん」





最後の号令が終わるのと同時に席を立つ




「どした?」





「今日、ハルの家いって好きな人聞いてみるね…」





「おお!モカ!がんばってね!なにかあったら連絡しなさい」





また、明日と告げハルの元へ向かう








あれ、いない。








教室を見渡すもハルの姿がない







「リクくん、ハルは?」





「ハルならもう帰ったよ」





「え?!」





「なんか部屋掃除しなきゃーってダッシュで走って帰った」






なにそれ。







ニヤっとするのを抑えわたしは教室を出た