放課後、わたしとユウちゃんはカフェに行った





「いらっしゃいませ」




窓際の席に向かい合わせで座る





大好きなオレンジジュースを頼む





「ところでさ、モカはハル君のことどう思ってるの???」





急だな




興味津々に聞いてくる





「えー?ハル?幼なじみだよ?」






「関係を聞いてるんじゃないのよ、じゃあはっきり言わせてもらう!ハル君のこと好き?」






ボッ






一瞬でわたしはゆでダコ状態






改めてそういわれたら、ね?





「すすすすす、すきじゃないよ?」






動揺を隠しきれない







ぷっと笑うユウちゃん






「いいの、いいのわかってるから!」





ニヤニヤするユウちゃんはとてもいじわるに見えた





「でも、ハルは好きな人っていうのかな?まだわたしにはわからない。」







そうだ、わたしは一度も彼氏が出来たことなない





恋愛なんて全くと言っていいほど分からなかった





呆れたユウちゃんが尋ねる







「モカちゃん、最近ハル君とあんまり話してないでしょ?」






いつも通りにしてるハズ…?





いや、そう思っていただけだった。






入学早々、遠い存在になったと思い込んでからあまりハルを相手にしていなかった






みんなの王子様






ってゆうのがあるらしく以前、前みたいに喋っていたらすごく女子たちに睨まれたのだ






それからと、いうもの






席は前後だけど関わらないようにしてたのかな





「リクがいってたけど、ハル君さみしがってるみたいよ?」








でも、ハルには好きな人がいる





わたしが喋ったところでだ





「ハル、好きな人いるんでしょ?」





「たぶんわたしの予想ではー…ってやっぱ秘密!!!」





もったいぶるユウちゃん




「なにそれ〜!!!まあいいや」




知りたい。




が、平常心を保ち、オレンジジュースをのむ








帰り際、ユウちゃんに耳打ちされた





「明日からハル君の様子。見てみてね?」




にやりと言葉を残し、そそくさと帰って行った






ハルの様子?





いつもと一緒じゃないの?









そう思いながら、わたしもまた歩きはじめた