私はただひたすら走っていた。
日は暮れもう夕方。
でも私は知っていた。君が来ることを、君が待っていることを。
だから例え夜になっても泣いても走る。そっと触れた君の手は今降る雪よりも暖かかった。
「会えた。」
この日が君と会う最後の日かもしれない。だから言いたかった。
「今までありがとう。」
次に返ってきた言葉は私は一生忘れない。
「お前のこと大好きだよ。」