《もうあなたに夢中だったの。》
あなたしか…見ていなかった。
《私達の初めて交わした言葉覚えてる?》
あたしは覚えているよ。恥ずかしかったんだ。
でもすごく嬉しかった。
《この恋は叶わぬ恋だと思いました。》
諦めようとしても無理だった。
あなたはあたしの心を奪っていく。
《相沢さんならあなたとお似合いに見えたの》
瞳にね、初めの頃、ヤキモチ妬いちゃった。
でも今は瞳のこと大好き。
《それから私達のすれ違いが始まったよね》
すれ違ってもあなただけを見ていました。
《優君の告白…とても心に響いたよ》
あの時は恥ずかしかったなぁ…
まさかあたしだなんて思ってもいなかったから。
優くんの背中に名前を書くとき、指が震えていたっけ…
懐かしいと思いながら、文字を書いていく。
丁寧に、素直に…愛しく。