本当に届くかわからないけれど、未来に繋げたい。
もしかしたら、あたしは居なくなるかもしれないから…。
あなたとの想い出を振り返りながら文字を書いていく。
手紙を書くのは久しぶり。
言葉にして言うのは苦手だから、手紙にしよう。
この手紙が届いたとき、あたしはあなたの隣にいるでしょうか。
いないのなら、優くんを悲しませてしまうだけ。
未来のことは分からない。
あたしにはそんな能力はないから。
優くん…この手紙を読み終わったあと、あなたは何て思うでしょうか。
あたしを愛しいと思ってくれますか?
「優…くん…」
手紙を書きながら、涙を流す。
あたしはそんな器用な人間だったかな…。
《優くん…気付いてた?私もあなたに恋をしていたということ。》
優くんもあたしを見ていたよね?
あの時、あたしたちは同時に恋をしたんだよ…。