今日は待ちに待った休日。
早起きをして準備をする。
春らしい白のレースのスカートにリボンが特徴の淡いピンクのトップスに身を包む。
髪の毛をふんわり巻いてワックスでボリュームを出す。
可愛い彼女を演出する。優くんの隣に歩いていてもおかしくないように。待ち合わせは駅に10時。
丁度10時に駅に着いて、優くんを捜した。
優くんはすぐ見つかる。だってかっこいいもん。
「優~くん~!」
「百合!」
手を振ったら振り返してくれる。
名前を呼んだら呼び返してくれる。
その瞬間が好き。
「ごめんね。待った?」
すると優くんはあたしをじっと見つめて何も話さない。
今日の格好変かな?
「やばい…可愛い…」
「どうしたの?何それ~!」
突然言われたから、心の準備が出来ていないよ。
「いや本当だって!可愛すぎ!!」
そんなに言わないで?
照れちゃうでしょう?
「あっありがとぉ…」
「さ~行くか!はいっ」