言葉が思い浮かばなくて、こんな反応しかできなかったけれど本当に綺麗だと思ったんだよ。


心を奪われた。
あたしが優くんに恋をしたような、そんな感覚に陥った。
優くんの瞳に映る世界は、いつもあたしの心を奪っていくの。



「だろ?百合に見せたかったんだ」



え?あたしのため?




「すごいよ~!優くん、写真撮るの上手いね!」


あたしも綺麗な空を見たら思わず写真を撮ってしまうけど、こんなに上手く、感情移入して写真は撮れない。

優くんだから出来ること。



「そうかな…」



照れ笑いする優くんが可愛い。
もっともっと優くんが撮った写真を見たいよ。



「あたしファンになっちゃうよ!気に入った~」


「じゃあ、送ってあげるね」



「ありがとう!」



優くんからもらったこの写真は待ち受け設定にした。
いつも見ていたい。
優くんの瞳に映る世界を。




夢に向かって走り出す優くんを支えてあげたい。


隣に居られなくなったあたしは、今日も空の色を変えて、あなたの笑顔を見るの…。