神様が与えてくれた道をあたしたちは従って歩いていく。


これはきっと運命だから。



「…神様?」



「そう神様。神様が選んでくれた道なのよ」




神様はあたしに優くんと出逢わせてくれた。
だから感謝しなくちゃね。



「そっか…あっ、バス停着いたよ」



「優くんありがとね!」



「気をつけて帰れよ?家着いたら連絡して」




バスに乗り込み、中から手を振る。




優くん、覚えていて。
あたしたちが出逢ったのは運命なの。



運命を信じて生きて。





バスの中で、余韻に浸る。
優くんの体温がまだ身体中を駆け巡っているよ。

優くんが触れた場所がまだ熱いよ。
あの眼差しが離れない。

優しく囁かれる声も、
あたしを大事に扱う仕草も…



あたしの大切な宝物…。