宙に浮かぶ体はベッドに運ばれる。


何度もキスをして、体のラインに優くんの舌が這っていく。



「…百合」



「優…くん」



熱い眼差しであたしを見ないで。
焼けて消えてしまう。



入り交じる息。
電気を消したら世界を変える。


そして幸せの絶頂へ。




「ねぇ…優くん…あたし、幸せ」



「うん…俺も」



幸せすぎて怖いくらい。


あたしは優くんの体温を感じたくて、近づいていく。
優くんは腕枕してくれていた手であたしを抱き締めた。



「幸せすぎて怖いんだ…何かあるんじゃないかって…」



「そんなことないよ?ずっと続くよ」




その言葉が何よりの救いだよ。




「…優くん…大好き…」



そしてあたしたちは寄り添って眠った。
けれど幸せはそんな長くは続かない。



「優ー!いるんでしょ?あんた早くCD返して!」



そう言って、部屋に入ってきたのは…




「幸!ダメ!!」




優くんのお姉さん。
慌てて起き上がり、お姉さんを止める下着一枚の優くん。



でも遅かった。