大空を飛ぶ自由な鳥になって愛する場所へと飛んでいきたい。
化粧台の前に座り、じっと自分の顔を見つめる。
どこか浮かない顔。
今から優くんに会えるのにどこか引っかかっていた。
でもね、クラス発表の掲示板を見たとき思ったの。
運命だって。
優くんとあたしはもしかしたら運命の人なのかもしれないって。
これは現実逃避なのかな。
もう分かんないよ…。
この日、神様がちょっとした贈り物をくれた。
二年前のようで、驚いてしまった。
優くんはどう思いましたか。
二年前のことを思い出してくれましたか。
いつも通りの時間に家を出て、いつもと同じ道を歩く。
昨日より少し曇った空を見上げると自分の気持ちまでも曇ってしまう。
「いいことあるかなぁ…」
空に向かって独り言を呟いても返事はない。
いいことあるかな。
後ろ向きな自分。
自分が何かを発見できたらそれは一つの成長なのだ。