無理だよ、苦しいよ。
涙が止まらないよ。



あたしは優くんが大好き。
だから求める。
体が、心が、あなたを求めているのだと気づいたのは、次の日だった。
そして自分の弱さにも気づかされた。




「百合は無理しすぎだよ。強がりなんだから…」



「でも…」



強がっていなくちゃ前向きに考えられない。
弱いと分かっているけど、そんな姿を他の人に見せたくない。

これが強がり。

空回りする気持ち。



「泣きたいときは泣けばいいんだよ。我慢すると体に毒だよ。私に全部吐き出していいから」



瞳の言葉が弱った心に響いていく。
ありがとう、と言ってあたしは瞳の体に体を預けた。



瞳がいてくれたから、素直に涙を流すことができた。



目を閉じて、歪んだ心を見つめ直す。
優くんには優くんの決められた道がある。
それをあたしは邪魔なんてできない。


だから信じる。
また会える日を…。




この日の夜、遅くまで瞳とガールズトークで盛り上がった。