安らぎを求めて逝った葉は、まるであたしのようだった。
けれどあたしには安らぐことのできる場所などない。


あたしはあなたの隣がいい。
あたしの安らぐことのできる場所は、あなたの隣。
でも遠すぎる。
願いは叶うの?

誰か答えて。
あたしは答えばかりを求めてる。




広瀬さんを追う優くんの姿を愛しく思う。
そして広瀬さんを羨ましく思う。


未熟よね。
何もできないんだもの。


瞳から聞いた噂は本当なのだろうか。
どこまでが本当?
どこからがうそ?


真相を確かめたくて、後日、休み時間の時に優くんのクラスへ向かった。

あたしたちの教室は一番遠い場所にある。
だから久しぶりにこの長い廊下を歩いた気がする。


広がる話し声。
大きくなっていく笑い声。



手を握り気合いを入れる。


そしてあたしはゆっくりと教室を覗いた。