なんて書いたらいいのかわからないのだ。
感想?
自分の思いでもいいのかな?



あたしはシャープペンシルを一旦置いて、頬杖をついて考える。


なんて書こうかな…。



「書けた人は小林さんに出してー。」



先生があたしを指差しながらみんなに指示をした。
あたしが学級委員だからだろう。


書けた人たちがあたしのところまでプリントを持ってくる。
机の上が白色で埋めつくされる。


そんな時、見覚えのある綺麗な手が視界に映ったのだ。
あたしは咄嗟に上を見る。


そこには優くんが立っていた。
一瞬だけ目が合う。
けれど優くんはすぐに目を反らして、あたしから離れて行った。




あたしは優くんが出したプリントに視線をずらす。



最後の質問の答えに、目が奪われた。




《君は誰が好きでしたか?》




涙腺がゆるむ。




あたしは…あたしは…


後ろを振り返って、優くんを目で追う。
大きな背中に飛び込みたいと思った…。




あたしは、あなたが一番大好きです。