変わる景色を見つめていたら急に悲しくなってきた。
どうしてこんな関係になってしまったのだろう…と自分を悔やむ。
優くんに全てを話せていたら、もっと楽だったのかな。
信用することが大事なのは分かっていた。
でも離れていきそうだったから、言えなかった。それは信用していないということなのかな?
もう…わからないよ。
そして、あたしを優くんの街へと運んでいった。
優くんの家は前に行ったことがあったため、覚えている。
順調に進んでいく。
はりきって化粧もしてきたし、服も一番のお気に入りを着てきた。
優くんは何て思うかな?
「着いちゃった…」
目の前には優くんの家。変わらない家。
変わってしまったのはあたしたちの関係だけだ。
一歩近づき、インターホンを軽く押す。
サンタクロースがやってきたよ…。