永遠に続くと思っていた恋が、こんなにも儚く散ってしまうなんて…
そんな現実を受け入れたくなくて、毎日あなたばかりを求める。
だけどあなたはあたしなど忘れてしまったかのよう。
忘れるためになのかな。わざとそうしたの?
髪の毛の色。
耳にはピアス。
変わっていく、人柄。
でも必ず惹かれてしまう。
また恋をしてしまう。
未練が多すぎる。
もう一度手に入れたい。
もう一度、もう一度。
欲が芽生え出す。
あたしはそんな欲をぎゅっと抑えて生活をするのだ。
休み時間、沙紀といつものように会話を楽しむ。だがやはりどこかであたしに気を使っているようだ。
優くんの話題は出さない。
本当は沙紀に聞いて欲しいんだよ。
まだ好きなんだ、って吐き出したい。
沙紀は嫌がらずに聞いてくれるだろうか?