「ごめん」はもういらないから、理由を聞かせてよ。



朝、起きて優くんを見つめながら『おはよう』と言いたかったのに…。
優くんが隣にいなくてすごく悲しかった。



「何かあったの?しかも何で『俺のこと好き?』なんて聞いてくるの?」



黙る優くん。
何も話してくれないようだ。
一気に悲しくなる。


やはり言葉にしないと伝わらないことがあるんだ。
態度では分からないことが沢山あるんだ。



素直になろう。



「あたしは優くんが一番だよ!?」



「本当?」



悲しそうな瞳であたしを見る優くん。
そんな瞳で見ないで…



「本当だよ?百合は一番、優くんが好き」




好きじゃ足りないよ。
愛してるよ…。


もう一度優くんを抱きしめる。
優くんもあたしを抱きしめてくれる。



大丈夫よね。
気持ちは一緒だよね…?