そして数分後、取り出し口から先ほど撮ったプリクラが出てきた。
「できたー」
「見せてー」
一枚のプリクラに集まるあたしと沙紀。
あたし…ちゃんと笑えていた。
そして優くん…すごく眩しい笑顔で笑っている。
またかっこいいと思って惚れてしまうよ。
「歩、きもー」
沙紀が斉藤くんの変がおを見て手を叩いて笑っている。
やっぱり斉藤くんはこういうキャラじゃないとね。なんて納得をするあたし。
「んなことないから!!分けようぜ」
手元に届くプリクラ。
嬉しすぎて、ついつい凝視してしまう。
「優くん、携帯に貼ってよ」
「え?」
想い出を貼ろうよ。
忘れないように。
「携帯に貼って?百合も貼るから」
こう言って、あたしはみんなの顔が輝いているプリクラを選び、携帯の裏に貼った。
優くんにも貼って欲しいな。