気持ちだけ高ぶる。
あたしは携帯を取り出し、昨日のメールの読んでいく。
最後のメールは、《じゃあおやすみ。百合、好きだよ》
そのメールを見て思わずにやけてしまう。
あたしやっぱり変?
こう思っていると後ろから声が聞こえてきた。
愛しい人の声だ。
あたしは勢いよく立ち上がり、後ろを振り向く。そこには優くんと斉藤くんの姿があった。
笑顔が咲く。
「優くんおはよ!」
「おはよ」
笑顔で包み込む。
ぽんっとあたしの頭を触る優くんが大好きだよ。
「何?もうそんな関係なの?」と斉藤くんが不思議そうに聞いてくる。
「うん」
迷うことなく優くんは答える。
「嘘!?まじで?」
「まじだよ。なっ百合」
顔を見合わせて笑う。
斉藤くん、その驚いた顔素敵だよ。
隣には優くん。
そして友達の斉藤くんと沙紀。
みんながいるから安心していたのかもしれない。
この幸せはずっと続くと思っていたのは、自惚れだったのかな?
ねぇ、優くん。
初めてのキス…覚えてる?