帰り道、優くんと沢山のことを話した。
優くんの誕生日は12月27日。
あたしと4ヶ月違う。
血液型はB型。
お姉さんがいるらしい。
他に何を聞いたかな?
どさくさ紛れてこんなことを聞いた。



「優くんはいつからあたしのこと好きだったの?」



彼は髪の毛を掻きながら「内緒」と誤魔化す。


教えてくれてもいいじゃない…なんて拗ねたけれど優くんは教えてくれなかった。



まさか、同じ時間、同じ場所でお互いに恋をしていたなんて知るはずもない。




駅まで、あたしは優くんの温度を感じていた。
けれど歩けば近づく駅。話しに華を咲かせていたら、あっという間に駅に着いてしまった。


もうバイバイをしなくちゃいけない。



駅に着くとサラリーマン、OL、学生など様々な人たちが群がっていた。


別れたくない。
もう少し一緒にいたい。


「じゃあね」



「うん…」