あたしを好きって言ったあなたは、照れくさそうに笑って、笑顔で包んでくれたよね。
あなたが大好きだと確信したよ。
ずっと優くんの隣にいたいと願ったんだよ。
「百合は…どう思う?」
あたしは、あたしは…。
「あたしの好きな人、当ててみて?」
優くんの顔を恥ずかしくて見られなかった。
だからこうしたの。
「えっ?うん」
「背中向けて?」
優くんがあたしにそうしたように、あたしも背中を向けさせた。
そして大きな背中に文字を書いていく。
一回で当ててよね。
背中に書いていく《ゆう 》
指先が熱いよ。
「…百合も俺を好き?」
震える声で確認をする優くん。
未だにあたしは優くんの顔を見れない。
どんな表情をすればいいのかわからなかったから。
きっと照れてまた下を向くに違いない。
「うん、好き」
「本当に?」
本当は違うよ。
「うん、本当に」
「本当に本当?」
違うの、本当は…
「だから本当だよ。優くんが好き」
あなたを愛してる。