あたしから伝えようとしていた気持ち。
だけど優くんが伝えてくれたよね。


夜空の下で、繋がる気持ちを肌で感じられた。


あたしは一生忘れたりしないよ。



実力テストの結果が、この日明らかとなった。
どうしてあたしが1位になったのか分からない。
勉強もそれほどしていなかったのに。
けど、隣には優くんの名前があった。
居心地が良かった。

あたしに『すごいじゃん』と無邪気に笑った優くんの顔がかっこよくて、また見たいと思う。


だから、あたしは1位を狙い続けたんだよ。
それ以外に理由はない。

優くんの隣にずっと一緒にいたかったから…。


そう言ったら、またあの無邪気な笑顔であたしを包んでくれる?




…時間は夕方となる。
太陽が夕陽へと姿を変えていく。



「百合ー、今日部活やってくの?」


沙紀がこう聞く。


「うん!やってくよ」



今日は何だか体を動かしたいんだ。