七時六分。


夏から秋へと変わろうとする風に乗ってやってくる電車。

ふと右へと顔を向けると、締め付けられるような感覚が全身を襲う。

電車に乗り込むまでのたった一瞬、ただただ見つめる一瞬。


私はとっても運がいい。出会わせてくれてありがとう。

同じ制服が着れることがたまらなく嬉しいの。




彼の大きな背中を見つめながらまた今日も終わってゆく。