「圭介、もう止めよう。

拷問ゲームは間違ってるよ」




美憂にそう言われて、オレは声を上げて泣いた。




美憂の言葉にホッとした自分。

その瞬間、オレの中で今まで張りつめていたものが、プツリと切れた。




「どうした高木、美憂の言うとおり降参するのか?」




藤城の声を聞きながら、自分が負けを認めるいいわけだけが、オレの頭に浮かんで消えた。




オレはもう拷問に耐えられない。

美憂が負けを認めていいって、言ってくれた。

オレは今まで、必死に頑張った。

つらい思いも我慢したんだ。