「美憂、わかってるのか?

高木が拷問ゲームを止めるってことは、お前が売り飛ばされるってことなんだぜ」




藤城がそう言って、ゲスな顔つきで笑った。




「圭介、もう止めよう。

こんな拷問に意味なんてないよ。

拷問ゲームは、参加者みんなが不幸になるゲームなの。

このゲームで、誰かが助かると思うから、圭介たちは苦しんでるの。

だからお願い。

もう負けを認めて」




「偽善者の高木は、自分を犠牲にしても、美憂を助けたいらしいぜ。

どうせなら美憂も、もう少しだけ高木に甘えたらいいじゃねぇか?」




「ふざけないで!」




美憂はそう言って、藤城をにらんだ。




「圭介は、あなたたちのおもちゃじゃないの。

圭介をあなたたちの好きにはさせない!」