「新しい客が来たみてぇだな」




「どうします、藤城さん。
追い返しますか?」




中川が藤城にそう言うと、藤城は少し考えたあとにニヤリと笑った。




「美憂がここに来たいなら、それもおもしれぇじゃねぇか。

オレたちは、おもしろい映像が撮れれば、金になるんだ。

構わねぇ、美憂をこの部屋に入れろ」




藤城がそう言うと、中川が拷問部屋のドアの前に立ち、そのドアを開けた。