オレがあまりの激痛に泣きながら、悲鳴を上げていると、藤城はようやくオレの指を放し、ニヤリと笑った。




「お前らのおかげで、おもしろい映像が撮れてうれしいぜ。

映像は金になる。

金はいつだって正しいんだ。

偽善者のお前らより、金の方がよっぽど正直だぜ」




〈 黙れ、クソヤロー!

世の中のために、早く死ね! 〉




「もう一度、聞くぜ。

拷問ゲームは続行か?」




藤城のその言葉に、オレはドキドキしていた。




正しい選択はどっちだろう?




続行か? それとも降参か?