藤城の話を聞いている間も、オレの指は頭がおかしくなりそうなほどの痛みに襲われていた。




そんな激痛を味わいながら、オレは思う。




何でオレは、こんな苦痛を味わっているのだろう?




美憂のため?




いや、違う。




藤城敬というゲスな人間が、人の不幸を楽しんでいやがるからだ。




オレは藤城を殺してやりたい。




自分の手で、残酷に!