「俺、怒らせる気か?」

「うぅー」

「ほら、腕出せ」

「痛くない?」

「おう」

「頑張る…」

「よし、じゃあ頑張れよ。動くんじゃねーぞ」

「やっぱり、嫌だ」

「はーい、チクッとするよー」

「いやいやいや!」
私は、手を引っ込めてしまった。