古川君と一緒に電車を降りる



「こっち」



古川君がこっちを見て待ってる




まさか、まさか、



「乗り継ぐ電車まで・・・」




「案内する。お前こういうの苦手そうだったし」



「ありがとうございます!
もうなんとお礼を申し上げたら良いか・・・」




「お礼は申し上げなくていいから、ついて来い、時間ないんだから」




「はい!」



でも、急げと言ってる割には古川くんにしては遅いスピード




私に合わせてくれてる?のかもしれない




「あのー、いつものペースで全然大丈夫だから、ね?」



「ほんとに?」



そう言ってすたすた歩き出す古川君



とっても速い!




脚が長いからしょうがないのかもしれないけど、相当きつい!



私155だから短足だし・・・




先に行っててもらおうかな



「ねえ、古・・・」



「ごめん、ちょっと意地悪した」




そう言ってはにかんだ笑顔を見せる古川君