「………は?」
ナニガ? ダレガ?
頭がハテナマークで沢山だ。
誰だってそうだろう。 出会って数秒、数分で告白されるだなんて思ってもないんだから。
「何言ってんの?」と思わず言うと新田娘は一度は口に手を当ててしまったという顔をするがまた「大好きなんです!」と告げてくる。
「何が大好きなんだ?」
「澪ちゃんがですっ!」
澪ちゃん? 男の俺にまさかのちゃん付け? 小学生だと思ってんのかよ。
というか、何で俺の名前知ってるんだ? あ、お母さんか。 『噂の澪くん』と言われたし勝手に名前をバラされたのだろう。
「あんた、初対面で何言ってんの」
「そ、だよね……。 ごめんなさい」
すごくショックな顔をする新田娘。 だけど俯いていた顔を上げて決意した表情を見せた。
「私は澪ちゃんが好きです大好きです! これから毎日伝えます!」
宣戦布告のように断言すると新田娘はリビングへと向かっていった。