あれから数日が経った。
今までと何も変わりなく日々が過ぎていった。
しいてゆうなら、誠也さんの彼女が変わっていた。
いや。毎日変わっている。
もう一ついうならあの日以来誠也さんと話してない。
会うことななくなったのだ。
どちらかが避けてるわけでもなく、必然的に会わなくなってしまった。
それを悲しむわけでもなく、私の誠也さんに対する“好き”という感情もあれ以来、実感することがなくなった。
嫌いな訳では無い。
きっとまた会ったら好きだ、
そう感じるんだと思う。
「はぁ……」
この数年、恋なんてご無沙汰だった。
それにこれも恋と言っていいのかはわからない。
好きだけど、好きな気がしない。
そんな不思議な感じになっている。
会って気持ちを確かめたい。
それが素直な気持ちでもあった。