12月1日とは、今日の日付だ。
手紙の内容は、気味が悪いほど時間も私の行動も一致している。
「8時に踏切で、私が死ぬ?」
何を根拠にしてこんなこと、書いてるんだろうか。
隣でレンが声に出して、文字に目を走らせている。
「まだ、続きがあるぞ」
気味の悪い手紙の内容は、更にツラツラと続いていた。
【8時20分、福田 幸枝にこの手紙について相談をする。12時50分、昼休みにバレー部の顧問に呼び出しをかけられ、階段を降りる途中で同級生にぶつかり、足を踏み外してそのまま階段から転落し死亡。17時40分、部活中に心臓発作により倒れ、打ち所が悪く死亡。19時00分、帰宅途中に工事中の看板が倒れており、そのまま気付かずに工事途中の穴に落ちて死亡。】
読み進めるたびに、不愉快な気分になっていく。
思わず手紙を掴む手に力が込もった。
「なによ、これっ。悪質な嫌がらせじゃない」