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目の前に上機嫌な吸血鬼が1人、鼻唄を歌っている。


私は高価なドレスに着替えられ、首にはズシリと重みを感じるネックレスをつけられた。


こんな格好、今までしたことがない。





「私を食べないの?」


私が突然、口を開いたものだからアシエルは少し驚いたようだ。


何しろ、私は彼の屋敷に連れてこられてから一言も発していなかった。