私はすぐに嫌な考えが浮かんだ。

あの日奏さんは避妊をしていない。

赤ちゃんができていてもおかしくないということを。

もちろん奏でさんにいうことはできず一人でどうすることもできないので仕方がなく母に相談した。

母はすぐに病院に連れて行ってくれた。

診察に入ってお医者様に言われた。

「おめでとうございます。妊娠八週目です。産みますか?」

「はい。」

「お相手の方は?」

「一人で育てます。」